演算子の優先順位とは異なる順序で演算を行いたい場合には括弧()を使います。演算子の優先順に関わらず括弧で囲まれた演算は先に演算が行われます。
(5 + 4) * 3
上の例の場合、演算子だけを見ると「+」と「*」では「*」の優先順位が高いですが、括弧で囲われた演算が先に行われますので、まず「5 + 4」が演算され次に「9 * 3」が演算されます。よって全体の演算結果は「27」となります。
括弧の中に複数の演算子が使われている場合は演算子の優先順位によって演算が行われます。また括弧が多重に使用されている場合は内側の括弧が先に演算されます。
2 * ((5 + 3) * 4 – (4 + 5) / 3)
上記の場合は次のように演算が行われます。
1)5 + 3 = 8 // 2 * (8 * 4 – (4 + 5) / 3)
2)4 + 5 = 9 // 2 * (8 * 4 – 9 / 3)
3)8 * 4 = 32 // 2 * (32 – 9 / 3)
4)9 / 3 = 3 // 2 * (32 – 3)
5)32 – 3 = 29 // 2 * 29
6)2 * 29 = 58
複雑な式であっても括弧と優先順位よって必ず演算される順序は1つに決まります。
その他の演算子に関する優先順位は「演算子の優先順位」を参照してください。